レザーの新たな可能性への扉を開く、トレーサビリティと新しいなめし加工技術
グッチは、持続可能な調達と加工に関する厳しい基準を遵守しているほか、最も必要とされる部分での新しいソリューションの革新に挑むなど、コレクションで使用される原材料すべてに対して非常に戦略的なアプローチを導入しています。レザーも例外ではありません。ファッションにおけるレザーのサプライチェーンはグローバルかつ複雑ですが、グッチは独自のサプライチェーン内でプロジェクトを立ち上げ、あらゆる過程で前向きな変化を推し進めています。これはすべて、親会社のケリングによって策定されたレザーの調達と生産を管理する詳細な基準に基づいています。
- 適用されるすべての法律、規則、規制の遵守
- 自然生態系の状態を悪化させたり破壊したりする行動の回避
- 最高水準の動物福祉の確保
- サプライチェーンで働く人々の倫理的待遇の保証
- 家畜飼育の際の生態学的持続可能性の促進
使用するレザーが基準に準拠した供給源から調達されていることを確認するために、グッチはレザーのサプライヤーと緊密に協力し、この件に関する目標値の達成を契約に組み込んでいます。さらに、トレーサビリティなど、業界のいくつかの大きな課題に焦点を当て、社会的および環境的な持続可能性と動物福祉のベストプラクティスを長期的に守っていけるよう努めています。
グッチは、レザー加工に伴う環境負荷も最重要課題と考えています。持続可能なベストプラクティスへの取り組みの重要な部分は、工場でのなめし加工プロセスと関係があり、グッチでは従来の方法の代替として、金属やクロムを用いないなめし加工を推進しています。これは環境により優しいソリューションであり、化学物質や水の消費量を削減し、なめし加工や製造過程で発生する廃棄物や副産物を削減または再利用し、エネルギーの節約による温室効果ガス排出量の削減をも行うことができます。グッチは、2015年に3つの象徴的なバッグとウォレットコレクションの試作を始めたときに、メタルフリーレザーの使用をスタートしました。2025年までに金属またはクロムフリーのなめし加工を100%達成することを目標としており、2020年には金属を含まないレザーの使用率をそれまでのレザー総生産量の0.2%から26%、2021年には40%へとスケールアップしました。
数字で見る持続可能なレザー: |
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40% – 2021年の金属またはクロムフリーのレザー使用率(2025年までに100%達成) |
99% – 2021年の飼育場までさかのぼることのできるレザーのトレーサビリティ(2025年までに100%達成)100% alignment for leather with the Kering Standards by 2025 |