グッチのショップ訪問:再生可能エネルギー、照明効率、エコ素材
グッチショップに一歩足を踏み入れると、喜びや発見に満ちたビジュアル体験やパーソナルなサービスをご堪能いただけます。その舞台裏では、より環境に優しく、エコフレンドリーな取り組みを行っています。複数の効率性の高いプログラムを実施しており、これは廃棄物の発生を最小化することにもつながっています。新しいテクノロジーを活用することで、再生可能エネルギーの使用量を大幅に増やしました。また、従業員による取り組みや社員の成功事例の採用も、ショップの環境損益(EP&L)における環境に与える負荷の削減に大いに貢献しています。
グリーンエネルギー
クリーンなエネルギー源である再生可能エネルギーへの転換は、グッチの気候戦略の重要な要素です。2022年には、RE100のガイドラインに基づいて、グッチの全ショップを含む世界各国の直営拠点のすべてにおいて、グリーン電力を100%使用するという目標を達成しました。
LEED認定ショップ
グッチは2009年にラグジュアリーブランドとして初めて、LEED(Leadership in Energy and Environmental Design)認証を取得しました。健康的で高効率かつコストを節約できる環境に優しい建築物を建設するための枠組みを定めたLEEDは、建築物における厳格な認証として、そして卓越した持続可能性の象徴として、世界的に認められています。
以来、グッチは自社の小売ネットワークにおいてLEED認証を取得し続けており、その数は2023年時点で147店舗に達し、2022年と比較して27%以上の増加となりました。2025年までに、グッチはすべての直営店(新ショップおよびフラッグシップショップ)のLEED認証を取得する予定です。
照明効率
グッチは、照明のエネルギー消費を大幅に抑え、従来の照明より長持ちし、さらに管理コストも削減できるLEDの導入を進めています。店舗スペースに限らずストックルームや「グッチの裏側」に至るまで、可能な場所はLED照明に切り替えており、不必要なエネルギー消費を避けるために人感センサーも導入しています。2023年時点で世界各国のショップのうち90%がLED照明を使用しており、新店舗はすべて環境に配慮した照明を使って設計されています。
エネルギーのモニタリング
グッチは主要ショップにビル管理システム(BMS)を順次導入しています。BMSは建物内の暖房、空調、冷房、給湯、照明をコントロールできますが、同時にエネルギーの浪費を抑えるための診断やエネルギー情報のツールにもなります。2023年には100か所のグッチのショップや事業所でBMSを導入し、2025年までに直営店の50%以上でBMSを導入することを目指しています。
廃棄物の削減と回収
グッチはショップ内での廃棄物の発生を抑えることに注力しています。たとえば、スタッフやお客さまには使い捨てのペットボトルは使用せず、代わりにガラス製品を使っています。
同時に、全ショップではリサイクルと廃棄物処理の管理をサステナブルな方法で実施するためのベストプラクティスを導入しています。廃棄物の回収を直接管理できる場所では、適正なリサイクルを保証するため紙とプラスチックの分別に力を入れています。直接的な管理ができない場所では土地のオーナーが廃棄物の回収や分別を行い、グッチはその地域や都市のあらゆるガイドラインや命令を遵守しています。
最終的に、グッチは輸送回数と廃棄物の量を削減する機能的なデザインのパッケージを採用することで、輸送管理を最適化しました。
デジタル サステナブル バックオフィス
グッチはよりサステナブルなデジタルステーションへの切り替えを実施中で、バックオフィスの業務に伴う印刷物やインク、紙の使用量を大幅に削減します。
グッチの認証
以上のような実績に加え、グッチのイタリア国内の全ショップは2007年にSA8000認証を取得済みで、2019年にはISO 45001(労働安全衛生)認証を取得しました。