循環型経済におけるプラスチックの継続利用と環境への配慮
グッチでは、より持続可能な代替品としてリサイクルプラスチックとバイオプラスチックを優先的に使用すると同時に、プラスチックへの依存度を大幅に削減しています。また、製品をはじめ、オフィスやショップ、ファクトリーを含むサプライチェーン全体に、プラスチック代替品の使用を促進する取り組みも行っています。これは、親会社ケリングの原材料や製造工程の基準に沿った取り組みであり、2025年までに100%の達成を目指しています。これに伴い、グッチはその製品やパッケージ、ビジュアルマーチャンダイジングで使用するバージン化石燃料を原料とするプラスチックや合成繊維を、より持続可能な代替品に置き換えています。
ここ数年、私たちがプラスチックに関しスタートさせた画期的なプログラムには、以下のようなものがあります。
- 2015年より、すべての製品でPVCの使用を禁止。
- 合成ファブリックを、Gucci Off The Grid コレクションやグッチのグリーンパッケージに代表される再生素材またはバイオ由来素材に置き換え。
- 2015年より、シューズのヒールに使用するバージンプラスチックを再生アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(ABS)プラスチックに順次切り替え。ソールにはバイオプラスチックを最大50%含む熱可塑性ポリウレタン(TPU)を使用。
- 親会社ケリングが主導する
- Eコマースとリテールにおけるグッチの製品パッケージに使用される使い捨てプラスチックの全面排除。リサイクルポリスチレンを使用したウェアコレクションのハンガーや、同じくリサイクルポリスチレン製のショッピングバッグ用のレインカバー、リサイクルポリエステルや再生コットンを使用したダストバッグやスーツカバーなど、その他のプラスチック部品はすべてリサイクルされたものを使用。
- 工業用パッケージを再利用することで、企業間包装におけるプラスチックのフットプリントを削減。例として、アクセサリー用のプラスチック製保護用ボックスを再利用する「Take Back」プログラムをスタートし、ボックスの新規生産を回避。2021年には578,000個の新規ボックスの使用を回避。これは工業用パッケージ用プラスチック70トン分に相当し、2019年のプログラムスタート以降の累計は131トンにのぼるなど、成功を収めています。
数字で見るプラスチック使用率: |
---|
100% – 2015年以降のPVCフリーの率 |
2021年には、「Take Back」プログラムにより企業間包装で使用される578,000個のボックスの新規製造を回避。これは70トン分のプラスチックに相当します。 |