Gucci ArtLabは、グッチのレザーグッズとシューズの全プロトタイプおよびサンプル製作をインハウスで行っています。異なるカテゴリーの開発拠点をひとつにまとめたのは、ラグジュアリー業界初の試みです。
Gucci ArtLabは、レザーグッズとシューズと製造におけるクラフツマンシップの未来を見据えた実験の場であり、研究所でもあります。イタリア・カセッリーナの歴史あるグッチ本社の近くに建てられたGucci ArtLabは、2018年初めに本格的な活動をスタートしました。3万7千平方メートルの広大な敷地には950人を超える社員が働いています。ラグジュアリー業界としては初めて、レザーグッズとシューズの開発を同じ敷地内で行うことで、スキルやベストプラクティスの共有を可能にしています。
過去3年間でほぼ倍増した製品需要に対応するために、製造ノウハウとイノベーションの保全、バーティカル・インテグレーション(プロセスの垂直統合)、リードタイムの短縮に注力し、サプライチェーンへの大規模な投資を行いました。
Gucci ArtLabの施設や活動の一部を以下にご紹介いたします:
- レザーグッズ(ハンドバッグ、ラゲージ、スモールレザーグッズ、ベルト)やシューズ(ウィメンズ/メンズ、エレガント/カジュアルスタイル)のプロトタイプとサンプルの全工程をインハウスで製作
- 新素材やメタルハードウェア、パッケージの研究開発
- テストラボ(環境試験、物理化学試験)
- アクセサリーラボ
- シューズの木型とヒールの開発
- レザーグッズを扱うバンブールーム
- 製造前過程の研究開発
Gucci ArtLabは製造工程やテクノロジーにイノベーションを起こすための実験センターであり、スタッフは工場やサプライチェーンの担当者と連携して業務を行っています。デザイナーの理想を具現化された製品としてアウトプットすることのできる世界で唯一の施設です。
Gucci ArtLabの概要:
950人を超える社員がイノベーションやクリエイティブデザインに従事
グッチのすべてのレザーグッズとシューズのプロトタイプを開発・製作
3万7千平方メートル以上の敷地面積
フィレンツェのスカンディッチに位置
Gucci ArtLabの外壁には、これまでにグッチとコラボレーションした世界的なアーティストの作品が、ハンドペイントで描かれています。アンスキルド・ワーカー、ジェイド・フィッシュ、イグナシ・モンレアル、ファナパスト、アンジェリカ・ヒックス、トラブル・アンドリュー、ココ・キャピタンらによる作品が、グッチのイノベーションやクラフツマンシップに豊かなインスピレーションをもたらしています。