息子のニーノに特別な贈り物をしたいというサブリーナ・パラヴィチーニの願いから生まれた、ほぼ家族の手による自主制作映画
「多様性って、短い鼻のゾウみたいなものだね。とっても珍しいんだ」。これは2歳半で重度の高機能自閉症と診断された、12歳の少年ニーノの言葉です。
そして、ニーノは彼の「特殊性」を共有する人々だけでなく、何らかの意味でほかの人と異なるさまざまな人々を取り上げた映画の主人公であり「中心」的存在となりました。
ニーノは、他者の話に耳を傾けることを可能にする唯一のツールは優しさだと説き人々を導いた古代ローマの詩人ヴェルギリウスのような存在です。映画の中で、ニーノは多様な肌の色を持つ影響力のある人物たちに出会い、ともに美しい物語を紡いでいきます。
本作品は第64回タオルミーナ映画祭およびローマ映画祭で上映され、2019年初めに配給が開始されました。
2018年、『Be Kind』はカプリ ハリウッド国際映画祭で「ピープル アワード」に輝きました。
2019年2月28日、『Be Kind』はイタリア映画記者組合が選出するナストロ ダルジェント賞で特別に表彰され、主演のニーノ・モンテレオーネと同映画の監督であり彼の母でもあるサブリーナ・パラヴィチーニがその表彰を受けました。