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責任あるサプライチェーン

Culture of Purposeに基づくサプライチェーンの原則とポリシー

グッチは、信頼できる厳選したサプライヤーネットワークを活用し、サプライチェーン全体に環境的・社会的ベストプラクティスが浸透するよう緊密に連携しています。

グッチのサプライチェーンでは、何千人もの人々が間接的にグッチのために働き、コレクションの製造に関わっています。彼らはグッチが直接雇用しているわけではありませんが、まぎれもなくグッチの文化の一翼を担っているのです。2~3世代にわたってグッチのサプライヤーを務める企業も少なくありません。グッチの製造サプライチェーンには、グッチが直接管理・所有する内部施設だけでなく、信頼のおけるサプライヤーが管理する外部施設も含まれます。また、グッチに関わる製造業者の95%がイタリアに拠点を置いています。

グッチはサプライヤーの環境への負荷を測定し、その結果を毎年デジタルEP&L(環境損益計算書)で透明性をもって公表しています。EP&Lは、Tier 0(店舗、オフィス、倉庫の直接運営)からTier 1(最終製品の製造および組み立て)、Tier 2(裁断や編み立てなど従属部品の製造や準備)、Tier 3(原材料の加工)、そしてTier 4(原材料の製造および抽出)に至るまで、自社の事業内および全サプライチェーンに関連する負荷をマッピング&分析したものです。

グッチはまた、自社のサプライチェーン内のTier 1の向上の86%を占めるTier 1のサプライヤーを公表しています。このリストには、ウェア、革製品、靴、およびジュエリーの各カテゴリーにおける主要な15の最終製品の製造&組み立て業者が含まれています。このサプライヤーリストはこちら で一般公開されており、頻繁に更新されています(最終更新日:2021年3月)。リストには、サプライヤーの名称、住所、カテゴリーの種類、従業員数、および認証などの詳細が記載されています。

グッチの全サプライヤーとその関連業者は、グッチのサステナビリティ基準倫理規範を順守することが求められます。さらに、サプライヤーはModern Slavery(現代奴隷法)にに対するグッチのステートメントに則った行動が求められ、グッチの製造工程はSA8000認定管理システムに従って監視されます。なかでも、グッチのサステナビリティ基準は、持続可能な供給、法令順守、労働協約および補足契約、ならびに人権、環境保全、動物保護に関する国際会議および宣言に対する監視を含む一連のガイドラインです。グッチの包括的なサステナビリティ基準の順守はサプライヤーとグッチが結ぶ契約にも含まれます。これらの基準は、親会社であるケリングの原材料および製造プロセスに関する基準の要件に従い定期的に更新されます。

また、グッチのサプライヤーは製品製造時に使用され環境に排出される可能性のある有害な化学物質に対処する製造制限物質リスト(MRSL)にも従っています。彼らはさらに製品制限物質リスト(PRSL)も順守しており、 最終製品に残存する可能性のある有害な化学物質の使用を排除しています。さらに、グループ内のサプライチェーン全体においてMRSLのコンプライアンスを確実に推進するために、ケリングは特定のMRSL監査方法を開発、実施しました。 化学物質に関する業界内のコラボレーションも、ラグジュアリーやファッションにベストプラクティスを確実に取り入れるためには必須です。これをサポートすべく、グッチはイタリア・ファッション国立商工会議所(CNMI)と共同でウェア、レザーグッズ、シューズ、アクセサリーの環境毒性要件に関するガイドラインも策定しています。ケリングはまた、2015年から有害化学物質排出ゼロ(ZDHC)を遵守しており、2016年以降公式に署名しています。ZDHCは、テキスタイル、レザー、シューズ業界のサプライチェーンから排出される最も危険な化学物質を排除しようと取り組んでいる30余りの大手国際ブランドで構成されており、業界全体でベストプラクティスと持続可能な化学物質の使用を奨励しています。

グッチでは、契約期間を通してサプライヤーがグッチの高い基準、サステナビリティ基準と倫理規範を継続して順守するようしっかりとしたモニタリングシステムを導入しています。また、サプライヤーと関連業者(原材料のサプライヤーも含む)は、ケリングおよび第三者機関の専門家による定期的な監査に従うものとします。違反が認められる場合は、監査後に是正措置計画が策定され、実行・改善されたか確認するフォローアップの監査が行われます。グッチは毎年、製品カテゴリーごとにトレーニングセミナーを開催し、サプライヤーがグッチのサステナビリティ基準を満たせるようサポートしています。このセミナーでは、サプライヤーが全体的な改善を図れるよう、ベストプラクティスや、持続可能性戦略、グッチのサプライチェーンに及ぶ重大な影響に関する情報が共有されます。

グッチのサプライヤーの大半(95%)を占めるイタリアのラグジュアリー業界で働く何千人もの従業員の労働条件や賃金をより良く理解するために、イタリア・ファッション国立商工会議所が設立した社会的持続可能性に特化した複数のブランドが参加する委員会に積極的に参加しています。この委員会の枠組みの中で、Fair Wage Networkが独自の調査として「社会的持続可能性レポート:イタリアのラグジュアリーファッション業界のサプライヤーの賃金慣行調査」を実施し、 ラグジュアリー部門全体で公正な賃金と職場の社会的持続可能性の向上に取り組むための社会的持続可能性ロードマップを制作しました。Fair Wage Networkによる分析結果はこちらで一般公開されています。 このレポートとロードマップは、12の補完的な側面から公正な賃金を定義し、賃金レベル、賃金調整、支払いシステム、さらに労働時間数と支払い、作業強度、キャリアアップの機会、最終的な賃金格差、そして社会的対話メカニズムといったその他の労働条件の観点から企業レベルでの現実を捉えるのに役立つ、Fair Wage Networkの包括的アプローチによるものです。 グッチは社会的持続可能性ロードマップを固守しています。

サプライヤーをサポートすることは、グッチにとって最優先事項のひとつであり、なかでも重視しているのが、サプライチェーン全体での女性のエンパワーメントです。グッチはこれを念頭に「Supporting Women in the Luxury Supply Chain: A Focus on Italy(ラグジュアリー サプライチェーンにおける女性支援:イタリアでのフォーカス)」調査に参加し、イタリアのラグジュアリー業界のサプライチェーンに従事する女性のステータスを把握し、さまざまな業務におけるジェンダーの平等を支援しています。イタリアのサプライチェーンにおける女性のニーズに関するこの重要な調査研究を受けて、2020年9月に研究の成果やジェンダーの格差是正や平等を促進する機会について話し合うウェビナーが開催されました。ジェンダー平等に対する意識向上を目指し、サプライチェーンで働く女性に向けたトレーニングも実施されました。

新型コロナウイルスがまん延する中、グッチはサプライチェーンのパートナーを支援する一連の取り組みを実施しました。新型コロナウイルスが引き起こした衛生面の緊急事態を踏まえ、グッチは衛生に関する新型コロナウイルスのガイドラインで定められている健康&安全上のルールを完全に遵守しました。また、グッチはロックダウン期間中も全サプライヤーに対する定期的な支払いを継続しました。 さらに、パンデミックによってサプライヤーが抱える財政難を支援するため、イタリアのインテーザ・サンパオロ銀行と協力し、幅広い種類のローンを最適な条件で簡単に利用でき、迅速な貸し付けを保証するプログラムを用意しました。2020年12月31日以降、36%以上のサプライヤーがこの取り組みを役立てており、総額で2億200万ユーロの融資を受けています。これは2015年にスタートした「Sviluppo Filiere」プログラムの一環です。グッチとインテーザ・サンパオロ銀行のコラボレーションは小~中規模のサプライヤーが新型コロナウイルスのパンデミックの影響を克服し、復活&成長計画のスタートを切るのに役立っています。また、新型コロナウイルスの緊急事態の早い段階で、グッチとインテーザ・サンパオロ銀行はイタリア国家市民保護局のための募金活動「We Are All in This Together」を実施しました。

2021年、グッチとインテーザ・サンパオロ銀行は、グッチのサプライチェーン全体における倫理的かつ責任ある取り組みを支援するため、イタリアでは初となる新たな契約を結びました。このプロジェクトは、イタリアの再興・回復のための国家計画が支持するグリーン革命および環境移行の原則に従い、グッチのサプライチェーン内の優れた中小企業に対するより良い条件での融資を容易にし、独自の産業発展を目指すものです。

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