ゲストエディターにキンバリー・クレンショーを迎えた雑誌『CHIME』の特別版では、黒人の女性や少女たちの声を伝えます
ジェンダーの平等を訴える声を集結し、さらに強いものにする活動を続けているCHIME FOR CHANGEは、African American Policy Forum (AAPF)とコラボレーションし、雑誌『CHIME』の特別デジタル版をリリース。ジェンダーバイオレンスの犠牲となった黒人の女性や少女たちの声をとりあげ彼女たちの経験を広く伝えることで、「黒人の命を守ろう」というムーブメントにおけるジェンダーインクルーシブの物語とその必要性を訴えます。
さまざまな属性を包摂する社会正義を求める声が世界各地で高まる今、#SayHerNameを特集した今回の雑誌『CHIME』の特別版では、黒人女性からの力強い訴えを中心として、この重要な問題にまつわる対話や自己表現、意義ある行動を奨励し、AAPF(African American Policy Forum)が展開する #SayHerNameキャンペーンへの参加をグローバルコミュニティに対して呼びかけます。
この雑誌『CHIME』の最新版では、公民権運動、黒人フェミニズム論、人種問題、人種差別、および法律の第一人者であり、『批判的人種理論(Critical Race Theory)』の著者として「インターセクショナリティ」理論を提唱するAAPFの共同創業者兼共同責任者であるキンバリー・クレンショーをゲストエディターに迎えました。 AAPFとインターセクショナリティおよび社会政策研究センター(Center for Intersectionality and Social Policy Studies)が2014年12月にスタートさせた #SayHerNameキャンペーンは、警察による暴力の犠牲となった黒人の女性や少女たちの名前や話が見過ごされがちなことに対する問題意識を高め、遺族に対する支援を行うものです。
「『CHIME FOR CHANGE』とコラボレーションすることによって、警察による暴力によって殺された黒人女性たちの、見過ごされてしまうことの多い物語を広く知ってもらうために我々が展開している、#SayHerNameキャンペーンに注目が集まり、大変嬉しく思っています。黒人の女性たちが経験した暴力や残虐な行為がどの程度のものなのかを知る人はほとんどいません。そう意味でも我々が約束する最も重要なポイントは、こういった日常的な体験の証人となり、日陰で生きる人たちの声に光を当てるということです」 -キンバリー・クレンショー、雑誌『CHIME』ゲストエディター
CHIME FOR CHANGEが発行する雑誌『CHIME』の#SayHerNameを特集した特別版は、編集長アダム・イーライのサポートのもとでクレンショーが選んだ寄稿者によるエッセイ、詩、写真、マルチメディア作品を掲載しており、ビジュアルアーティストMP5がアートディレクションを担当しています。寄稿された内容では、交差する人種、ジェンダーアイデンティティ、階級、メンタルヘルス、その他の切迫した社会問題に対峙しつつ、クリエイティブな自己表現について明らかにしています。
雑誌『CHIME』の特別デジタル版をご覧になるにはchime.gucci.com/zineにアクセスしていただくか、こちらからPDF版をダウンロードしてください。